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1. 英FTSEラッセル、ベトナム株28候補銘柄を公表　26年格上げへ

　インデックス開発大手の英FTSEラッセル(FTSE Russell)は、2026年9月に予定されているベトナム株式市場の「第二新興国市場」への格上げに向け、組み入れ候補となるベトナム株28銘柄と各指数での想定比率を公表した。今回の発表は、格上げ決定後のフォローアップとして行われたもので、格上げ後の市場構成や資金流入への影響を事前に把握する狙いがある。

　格上げスケジュールと評価内容

　FTSEラッセルは2026年3月に中間評価を実施し、市場インフラや外国人投資家のアクセス環境が国際基準を満たしているかを確認する。その後、問題がなければ9月に正式な格上げが反映され、ベトナム株は「FTSEフロンティア・インデックス(FTSE Frontier Index)」から「FTSEグローバル・エクイティ・インデックス・シリーズ(FTSE Global Equity Index Series＝GEIS)」へ移行する見通しだ。

　ベトナム株の想定構成比

　格上げ後のベトナム株の構成比は、「FTSEグローバル・オールキャップ(FTSE Global All Cap)」で0.04％、「FTSEオール・ワールド(FTSE All-World)」で0.02％、「FTSEエマージング・オールキャップ(FTSE Emerging All Cap)」で0.34％、「FTSEエマージング・インデックス(FTSE Emerging Index)」で0.22％となる見込み。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞

ベトナム企業詳細調査レポート

2. 週間☆アクセス数上位ランキング！（2025年11月10日～2025年11月16日）

　このコーナーでは、前週のベトナム株・経済情報（www.viet-kabu.com）のアクセス数の多かった記事を紹介いたします。

1 位 マサン消費財、ホーチミン証取に上場申請　直近1か月で株価50％超上昇

　ホーチミン証券取引所(HSX)は、畜産飼料、食品・飲料、鉱山採掘、金融事業を手掛けるマサングループ[MSN](Masan Group)子会社のマサン消費財[MCH](Masan Consumer)の上場申請書類を受理した。上場登録株式数は10億6700万株超。

　UPCoMでの株価上昇と時価総額

　MCHは2017年より未上場公開株取引市場(UPCoM)に店頭公開している。MCH株は直近1か月で+50％超上昇し、時価総額は約200兆VND(約1.16兆円)に達した。

　これにより、MCHはUPCoMで上位に入り、国内最大の乳業企業ビナミルク[VNM](Vinamilk)、天然ガス・液化石油ガス(LPG)供給の最大手企業ペトロベトナムガス[GAS](PV Gas)などや親会社のMSNを上回った。現状の時価総額により、HSX上場後は主要株価指数に採用される可能性がある。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞

2 位 主要上場企業30社のQ3決算、銀行と証券が牽引　利益の質が改善

　VN30インデックスを構成する主要上場企業30社の2025年7～9月財務諸表では、同期の売上高合計が前年同期を上回ったものの、前年10～12月のピークには届かなかった。一方、税引後利益合計は前期比でわずかに減少したものの、銀行や証券、エネルギー分野の好調により、本業の収益力は着実に改善した。金融を中心とした安定成長に加え、製造業や小売業にも回復の兆しが見え始めている。

　同期の30社の売上高合計は前年同期比+3.2％増の475兆8900億VND(約2.77兆円)、税引後利益合計は同+16.6％増の95兆6220億VND(約5600億円)となった。

　銀行セクター、利益の主力に

　銀行業は依然として利益全体を支える柱となった。VN30インデックスを構成する商業銀行14行の税引後利益の合計は、前年同期比+21％増の63兆7780億VND(約3700億円)となり、30社の利益全体の67％を占めた。

・・・＜続きはサイトでご覧ください＞(記事本文には、2019年～2025年四半期別の主要上場企業30社の売上高/利益合計のチャートあり)

3. 今週の銘柄評価

　ACB証券(ACB Securities＝ACBS)はホーチミン市を中心とする南部重点経済地域で工業団地3か所を運営するナムタンウエン工業団地[NTC](Nam Tan Uyen)株の理論株価を1株22万6600VND(約1330円)と評価し、投資評価を「買い(Buy)」とした。

　NTCは、直近5年間にわたり安定した業績を維持しており、売上高の年平均成長率(CAGR)は+17％、税引後利益は+5％で推移。売上総利益率は約60％、税引後利益率は80～110％の高水準となっている。

　2025年は業績拡大が見込まれ、売上高は前年比2.4倍の8870億VND(約52億円)、税引後利益も同+58％増の4640億VND(約27億円)となる見通しだ。

　10月には、米国がベトナムとの枠組み合意を発表した。
・ベトナムからの輸入に対する20％関税を維持(当初案46％から引き下げ)
・スマートフォン、半導体、電子部品、機械など一部主要品目は関税0％へ

　これにより、税制リスクが大幅に低減し、製造業を中心とする海外直接投資(FDI)流入が加速する可能性が高い。工業団地の主要テナントとなる業種で、事業環境改善に追い風となる。

　用地保有規模では、NTCは上場工業団地開発企業の中で2位。最大手のベカメックスIDC[BCM](Becamex IDC)に次ぐポジションを確保している。

4. 編集後記

　毎週、スタッフの持ち回りでお届けする「編集後記」。
　今週は日本在住のSa Huynhより、「芸能人が手掛けるヴィーガンベトナム料理店」のお話です。

　今回は、女優のゴ・タイン・バン(Ngô Thanh Vân)と、夫で実業家のフイ・チャン(Huy Trần)が手掛けるヴィーガンベトナム料理店「チャンチャンヌードル(ChanChan Noodle)」をご紹介します。

　久しぶりのホーチミン市滞在で、まっさきに訪れたのがこちらのお店。

　フイ・チャンはドイツで育ったベトナム系で、ゴ・タイン・バンより11歳年下の1990年生まれです。
　2人は2022年に結婚し、2025年8月には子供が生まれました。
　2人はSNSで新米パパママとして奮闘する様子を発信しています。

　フイ・チャンはもともと料理が趣味＆得意で、「チャンチャンヌードル」の前にもレストランを手掛けており、
SNSでは妻のゴ・タイン・バンに作るさまざまな料理を紹介しています(どれもほんとうにおいしそう)。

　2024年4月にオープンした「チャンチャンヌードル」は、ホーチミン市旧2区のゴクアンフイ通り25A番地(25A Ngô Quang Huy, phường An Khánh, TP.Ho Chi Minh)にあります。
　はす向かいはベトナム料理の有名店「SHガーデン(SH Garden)」です。

　お店の外観も、店内もとてもおしゃれですてき。
　席に案内された後、カウンターで注文・先払いするシステムです。

　メニューはすべてヴィーガンで、メイン料理は麺です。
　このほか、点心や揚げ物、デザート、ドリンクなどもあります。

　今回は、看板メニューの「ミエンチョン・チャンチャン(Miến trộn ChanChan)」を食べました。11万8000VND(約690円)。
　麺は平たく太い春雨麺で、たくさんの具材が乗っています。
　ソースと絡めて食べると、いろいろな味と食感が合わさってほんとうにおいしい！

　「ナムバオグー・テンプラ(Nấm bào ngư Tempura)」も注文してみました。6万8000VND(約400円)。
　こちらはヒラタケの揚げ物で(日本の天ぷらとはちょっと違いました)、これがまたジューシーで最高でした。

　「ハーカオ(Há cảo)」。ヴィーガンの蝦餃です。6万8000VND(約400円)。
　こちらも(エビは入っていませんが)プリプリでおいしかったです。

　壁には、お店のオープンや季節のイベント、1周年などの思い出の写真コーナーが。
　夫婦やゲスト(夫婦と親交が深い、私の推しのジュン・ファム(Jun Phạm)も)の写真が飾ってあります。

　英語メニューもあり、店内もおしゃれで落ち着けるので、ちょっと変わった料理が食べたいときやヴィーガン料理が食べたいときにおすすめです！

　過去にご紹介した、芸能人が手掛ける〇〇シリーズもぜひご覧ください（いずれも執筆時の情報です。最新の情報ではない可能性がありますので、訪問時は事前にご確認ください）。

　ベトナム料理店：https://www.viet-kabu.com/uploads/file/2024-06-11%2010_45_28.html
　ベトナム料理店：https://www.viet-kabu.com/uploads/file/2024-02-26%2023_54_18.html
　香港料理店：https://www.viet-kabu.com/uploads/file/2023-12-23%2020_21_24.html
　【閉業】中華料理店：https://www.viet-kabu.com/uploads/file/2023-10-30%2017_37_31.html
　カフェ：https://www.viet-kabu.com/uploads/file/2023-09-05%2012_50_23.html
　【閉業】コスメ：https://www.viet-kabu.com/uploads/file/2023-05-08%2018_03_51.html 

photo by Sa Huynh
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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株・経済情報」をよろしくお願いいたします。